しっかり触れる

横浜で開催された、ローゼンメソッドの練習会に参加してきた。

ローゼンメソッドは、タッチ(触れること)を通してからだの緊張している部分や呼吸が滞っている部分にはたらきかけ、感情を解放する手助けをするというワーク。私は去年の10月に京都で開催されたワークショップで2日間だけ学ぶ機会があった。

久しぶりに体験するローゼンのタッチはとても親密に感じられて、触れる側になった時、最初はちょっとどぎまぎした。

そういえば京都でも、講師のジュディスに「もっとしっかり触れなさい」と指導してもらったなあと思い出した。

触れることでクライアントに自分を感じるためのスペースを与えるという面では、クラニオとローゼンはとても似ていると思う。でも実際の物理的な触れ方は、ローゼンの方がずっと深くて近い。クラニオはたいていは服や布の上からの軽い「5gのタッチ」だけれど(もっと強く触れることもあるけれど)、ローゼンは基本は肌と肌が触れ合うように、ぴったりと手をくっつける。

そのぴったりとした触れ方や、セッション中にクライアントの顔をしっかりと見る、目を合わせる、ということに、しばらく慣れなくて、そのことをジュディスに質問したら、「日本文化では目をじっと見ることは失礼だと思われることもあるし、ハグなどで触れることも少ない。だから、難しく感じるのもわかるわ」と言ってくれた。

確かに日本の文化にはそういう良くいえば奥ゆかしいところがあるし、特に今の時代は、しっかりと誰かの目を見るとか、愛情と共感を持って人に触れる機会が少なくなっているように思う。

大事な人と一緒にいてもスマホに目を落としていたり、かと思えば、満員電車や混みあった都会の街でからだは人と触れ合わざるを得ない状況で、心は閉ざしたりからっぽにしていたり。日常生活の中で、意識を持って見る、触れる、ということがしづらくなっている。

だからこそ、ドキッとしてしまうような、ローゼンのタッチやプラクティショナーの在り方の持つ特別な親密さは、今の社会を生きる人たちには必要なものなのだろうと思う。

ローゼンメソッド、日本で施術している方は少ないけれど、興味を持たれたらぜひ一度受けてみてほしい。

私はまだ勉強を始めたばかりでローゼンメソッドを練習していますとすらおこがましくていえないのだけれど、練習もどきに付き合っていただける方(まずはお友達で!)がいたら、とても嬉しいです。

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